先日は市民公開講座の司会進行業務。
子宮頸がんワクチンの「キャッチアップ接種」のタイムリミットが迫っていること、
対象者の接種率をもっと上げていかねばと、東広島地区医師会が企画された。
「子宮頸がん」とは子宮の入り口にできるがんで、年間3000人が命を落とす。
完治したとしても妊娠しにくくなったり治療の際に子宮を摘出したりしなくてはならない
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因で、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルス。
・「子宮頸がんワクチン」を接種することでHPVへの感染をブロック
・がんの予防効果は約9割(令和5年4月から、9価ワクチンを公費で接種)
・半年の間に3回接種
・15歳の誕生日前だと2回接種でオッケー
・全額自費での接種は最大約10万円(接種対象者は無料)
・接種対象者は小学校6年生から高校1年生までの女の子
・キャッチアップ接種(1997年から2007年生まれの女性)の期限は令和7年3月31日まで。接種に必要な期間が6か月必要なため、今年の9月30日までに1回目を接種しなければ期限を過ぎての接種は有料となる。(1回が約3万円)
海外では高い接種率なのに、日本ではワクチン接種による副作用のニュースがひろがり、国も積極的な勧奨を控えるようになった。
しかし令和4年4月から他の定期接種と同じように個別の勧奨を再開。
今は母子手帳にもその欄があるとのこと。
今回は東広島市にあるいまじょうクリニックの今城雅彦先生に
「東広島の現状と課題 子宮頸がんの予防・子宮頸がん検診のお話を中心に」
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の森内浩幸先生に
「ワクチンで防げる病気 子宮頸がん かかりつけ医と親の使命」
というタイトルで講演いただいた。
「キャッチアップ接種」とはその、接種を控えていたときに打てなかった方たちへの接種期間。
東広島だけではなく日本全体で接種率が低いのは、本人や家族が忙しく、病院に行けないだとか、副作用のニュースの印象が強く残っているから・・・とか、理由は様々。
森内先生にはその副作用の話も分かりやすく説明してくださった。
「ポリオ」「日本脳炎」「ジフテリア」など様々な感染症は、私や子どもたちが打ってきたワクチンのおかげで感染することなく生活ができている。
「子宮頸がん」もワクチンによって防げるがん。
男性も公費で接種できる国もあるそうで、男女問わず接種が当たり前の
世の中になってほしい。
そして、この病気によって悲しい思いをする人が一人でも少なくなることを願う。
そしてワクチンを接種した後も「子宮頸がん検診」は大事。
私はワクチンを接種していないからもっと大事。
今年は2年に一度の無料検診が受けられる年。
予約をしなきゃな。